連載第17回目は、沖縄本島・那覇で、NAUI ITCを開催する唯一の専門学校「沖縄ウェルスポーツ専門学校」の校長、平良 亨<たいら とおる> (NAUI INSTRUCTOR ♯14725)様です。
平良 亨(たいら とおる)
NAUIインストラクター#14725
早いものでNAUIのインストラクターになり、今年で15年になりました。これからも時代の変化に対応できる質の高いダイビング指導者を育成して行きたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
私がダイビングに出会ったのは大学のサークルでした。その当時はダイビング指導団体にも疎く、何も分らぬままダイビングを続けていたように思います。ある日、大学の先輩から団体は「ナウイだよ」と教えられるまで、NAUIと言う名前も知らない状態でした。その後はNAUIの先輩インストラクターとの会話を聞く内に、知らず知らずにNAUIの考え方に引き込まれ、いつの間にかNAUIのインストラクターになっていました。
私なりの考えではありますが、NAUIはグローバルな考え方を持ち、時代にマッチした臨機応変に対応できる行動力ある団体だと思います。沖縄県内のNAUIインストラクターを見ても、1人1人が他の団体のインストラクターから信頼され、NAUIのインストラクターであることに自信と誇りを持っているように見えます。
本校(沖縄ウエル・スポーツ専門学校)は、平成22年3月に創立7周年を迎えます。これまで様々な職種の皆様からの支援があり、学生から教えられることも多々ありました。今、改めて考えると色々な方面でNAUIのご協力を得て成長してきたように思います。
沖縄ウエルは日本全国(北海道から石垣まで)から「海が好き」「沖縄が好き」「ダイビングインストラクターになりたい」「マリンスタッフになりたい」と言った。夢と希望を持った学生達が毎年入学してきます。その夢を実現させるために教職員一同、思いを1つに歩んで行きたいと思います。
皆さんは、ダイビングインストラクターと言う響きにどのようなイメージを持っているのでしょうか?
「海のことをよく知っている」「カッコイイ」「面白い」そんなイメージが大半ではないでしょうか??
もちろんその要素も凄く大切な事だと思いますが、NAUIという団体を継続するいちばんの理由として挙げられるのは「最愛の人を任せられる信頼」と言う理念です。自分自身がお客様になったときに最愛の人を担当するインストラクターに預けることができるか?非常に難しいテーマだと思いますが、それを実践しているNAUIを心から信頼できる団体だと思っています。
私達インストラクターは陸上と違う特殊な環境へお客様を案内します。そこでは心から信頼できるインストラクターが求められます。緊急事態への対処法や安全管理の知識を維持するためには、最悪の事態を想定し、何度も何度も繰り返すトレーニングが必要となります。
本校では、ダイビングインストラクターの基本である安全管理への意識や、緊急時に対応できるレスキュー技術の向上に重点を置いたカリキュラムで、クオリティーの高いNAUIダイビングインストラクターの育成を行っています。
今、地球温暖化に伴う環境問題が世界的な問題となっています。本校では学生各々が環境問題を真剣に考えるように、「さんご植付けインストラクターの育成」「ビーチコーミング」「ビーチクリーン活動」ならびに「水中クリーン活動」など、沖縄の現状を知り、自然豊かで素晴らしい環境を維持するため、「今、できることは何か?」をテーマに将来の沖縄を担う学生達と共に色々な活動を続けています。
自然と共存するためにはダイバー各々が、そのフィールドである海を守るという意識をもつ必要があるのはもちろんですが、ダイビングという素晴らしいスポーツを後世まで残すためにも、環境保全意識の高いインストラクターの育成と、環境保全意識の高いダイバーを増やしていくことが大切ではないかと思います。
今後もNAUIの理念に基づくダイビングインストラクターの育成を念頭に置き、時代のニーズにマッチしたダイビングインストラクターを育てたいと思いますので、これまでと変わらぬ、ご指導ご鞭撻をお願いいたします。
末筆ではありますが、NAUIの50周年を心からお喜び申し上げます。
平良 亨(#14725)