サメに出会ってみたい?サメには出会いたくない?
サメと聞くと皆さんは「恐ろしい」と感じますか?それとも「魅力的」と感じますか?
海でサメに「絶対に出会いたくない」と思いますか?
それとも「実は出会ってみたい!」と思いますか?
サメについて詳しくなればなるほど、そして知れば知るほど悩む質問かもしれません。
なぜならば、サメという生き物は私たちの頭にある「怖くて凶暴」というイメージとは一概に言えないくらいに、とても多様性に溢れ、神秘に満ちた生物だからです。
サメと聞くと、多くの人が真っ先に頭に浮かぶのは、「ホホジロザメ」だと思います。
そして「ホホジロザメ」が「怖くて凶暴」というイメージが強いためにサメ全体が「怖くて凶暴」と思われがちです。
<海の王者・ホホジロザメ説明>
全長1.2m~1.5mで産まれ、オスは全長3.5m~4m、メスは全長4.5m~5mで成熟し、
全長は最大7mにもなる。世界中の海域に分布する。
沿岸の表層域に生息しているが、ときには大陸棚の海底付近に潜降することもある。
沖合や餌の哺乳類の多い海洋島の周囲などにも生息する。
よく「ホオジロザメ」と間違われるが「ホホジロザメ」である。
いかにもサメのイメージらしく鋭い歯、大きく強いアゴ、歯茎むき出しの恐ろしい口の中大きな巨体、追いかけられたときに逃げ切れるイメージの湧かない大きなヒレ、海のハンターとして完成されたその姿こそ、「海の王者サメ」の代表にふさわしいと言えます。
「ホホジロザメ」1種のイメージが強すぎますが、実はサメの仲間は約500種以上も存在しています。ホホジロザメも、約500種以上もいる繁栄したサメ王国の中のほんの1種でしかないのです。
表層に生きるもの、深海で繁栄するもの、手のひらサイズの小さいもの、私たちより遥かに大きい姿のもの。様々な海域に適応したサメは、それぞれに特異な見た目と生活史を獲得し、私たちダイバーを飽きさせない存在です。
まずはサメ全体に、おおよそ共通する基本的な生態をご紹介していきましょう。